ヒト脂肪幹細胞培養液

再生医療や化粧品の原料としても近年活用されているヒト脂肪幹細胞培養液。ヒト脂肪幹細胞培養液の特徴、美容効果、製造方法からリスクまでを詳しくご紹介します。

ヒト脂肪幹細胞培養液の特徴

脂肪組織から脂肪幹細胞を抽出し、培養した培養液がヒト脂肪幹細胞培養液。脂肪幹細胞は、骨髄幹細胞や臍帯血幹細胞よりも容易に採取することができる上、幹細胞の含有量も多いので、再生医療や化粧品の原料として近年活用されています。

ヒト脂肪幹細胞培養液の美容効果

ヒト脂肪由来の脂肪幹細胞培養液には、サイトカインやインターロイキンやSOD酵素などの生理活性物質、コラーゲンやヒアルロン酸などの細胞外たんぱく質成分が含まれています。これにより、皮膚の柔軟性を保ち、皮膚をすこやかに保つことで、乾燥による小じわを目立たなくします。

ヒト脂肪幹細胞培養液のエビデンス

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の第２条で「生物由来原料、生物由来製品」について規定。生物由来原料基準を守ること、品質や安全性を確保するための製造方法など定められており、それに則って培養されます。

ヒト脂肪幹細胞培養液のリスク

ヒト脂肪幹細胞培養液には脂肪幹細胞自体そのものは入っておらず、幹細胞を培養した際に出た上澄みのみ。ヒト脂肪幹細胞培養液自体は、除菌処理をし、不純物を取り除いた状態なので、比較的リスクは低いと言えます。

しかし幹細胞コスメには、この上澄み液である幹細胞培養液の原液ではなく、「培養液エキス」を使用しています。培養液エキスとは、幹細胞培養液の原液を水やアルコールで薄めたもの。この薄めたアルコールや添加物等の成分が影響し、アレルギー症状が出るリスクがあります。

ヒト脂肪幹細胞培養液を配合した化粧品の製造方法

健康なドナーから採取した脂肪幹細胞を培養し、ヒト脂肪細胞培養液を抽出。生産過程では、何度もウイルスや細菌感染のスクリーニングテストを実施。最終工程で全数無菌検査を行い、合格したもののみを出荷します。

厚生労働大臣が薬機法に基づき医薬品等の品質管理基準を定めた『GMP』に準拠したクリーンルームで製造。『ローリングボトル法』という培養方法の一つをとった場合、さまざまな成長因子などのたんぱく質や、エイジングケア（※１）の成分として注目されている「エクソソーム」などを、従来よりも増えるようです（※２）。

（※１）年齢に応じたお手入れ

（※２）参照元：コスメシューティカル株式会社HP https://www.cosmeceuticals.co.jp/material/

編集チームまとめ

再生医療や化粧品の原料として、近年活用されているヒト脂肪幹細胞培養液。幹細胞の含有量も多く、採取が容易にできるため、ヒト幹細胞培養液を使ったコスメの製造を考えている場合、候補の１つとして選択肢に加えていはいかがでしょうか。

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