幹細胞化粧品製造を外部委託する際に用いられる、OEMとODMという2つの方式。ここでは、2つの方式の違いとメリットについてご紹介します。
OEMとは「Original Equipment Manufacturing」の略称で、製造会社が他社ブランドの製品を製造すること。依頼主が決めた製品プラン・処方に沿って製造を行うパターンと、OEM会社が持つ処方をアレンジまたはそのまま依頼主のブランドとして供給するパターンがあります。
一方、ODMとは「Original Design Manufactured」の略で、製造会社が他社ブランド製品の企画・設計・開発・製造までを行うこと。製品の製造のみを受託するOEMに対し、ODMはより広範囲の業務を受託しているのが特徴です。
幹細胞化粧品の製造でOEM・ODMの力を借りる最大のメリットは、自社内で生産インフラを整備せずともオリジナルの化粧品を製造できることです。
一般的に、化粧品を製造するには専用の工場・機材・従業員をはじめ、化粧品製造許可を取得する必要があります。しかし、OEM・ODMを利用すれば受託側の生産インフラ・化粧品製造許可をそのまま利用可能。結果的に、コストや手間を抑えた幹細胞化粧品の製造・開発・販売が実現するというワケです。
OEMとODMでは委託できる業務内容が異なりますが。自社内でオリジナル化粧品の企画・処方までを行うOEMの場合、企画や処方に関するノウハウを自社内に蓄積できるのがメリット。処方自体は自社の資産となるため、より生産力の高いOEM会社を選んで依頼することも可能となります。
ODMの場合は、オリジナル化粧品の企画から製造までを一括で依頼できるため、企画設計・原料・処方・薬事に関する知識やノウハウがなくても製品化できるのがメリット。とくに異業種からの新規参入の場合、ODM会社は心強いパートナーになってくれることでしょう。
ブランド側のデメリットは、技術力やノウハウを積み上げられない、委託工場が競合になる可能性があることです。製造技術やノウハウを自社が持っていれば、製造業務に関して細かく指定ができ、ノウハウも積み上げられていくのですが、製造業務をOEMにすべて依存してしまうと、技術を向上しようというモチベーションを上げることができない可能性があります。
製造を続けているメーカーに販売方法のノウハウを取得されることも考えられます。将来的にメーカーが競合になるリスクも潜んでいるのです。
OEMはブランドにとって自由に発注できるのがメリットです。しかし、発注した製品すべてが売れるとはかぎりません。ブランドの販売方法により、売上げが増減することもあります。売り上げが安定しないためメーカーにとってはデメリットになります。
技術力やノウハウが流出してしまうかもしれません。はじめのうちはブランド側が専門知識を持っていなくても取引を続けていればノウハウを取得することも可能です。メーカーとしては大問題。ノウハウすべてを隠すことはできるのでしょうか。メーカーの技術力をアピールするチャンスでもあるので、ノウハウの流出は避けられないのかもしれません。
商品の企画と販売を自社でおこなったとしても、開発や設計、製造をすべて任せることになります。これでは社内に蓄積されるノウハウが限られしまうことに。開発業務では製品化に向けて商品のアイデアやイメージを決めて試作品を作成し商品を形にします。次の製品の企画も生まれてくることもあるため、開発を任せてしまうと、メーカーとして技術力の向上を目指せないのではないでしょうか。
委託元が受託企業に依存しているため、品質管理が難しいというデメリットもあります。自社で品質管理をしている場合はこういうことは起こりません。品質を向上させるために交渉しようとしても、製品に関するノウハウを持っていなければ主導権を握ることもできないのです。自社ブランドとして製品を作ることもできないかもしれません。他社の寄せ集めを販売することになれば、ブランドイメージが崩れてしまいます。
受託企業は開発や設計、製造すべてを請け負うことになるので責任が重くのしかかります。製品に何らかのトラブルが生じた場合、発注元から責任を問われることになります。契約内容によって異なりますが、設計トラブルで事故が起きれば、製品の回収や設計のやり直し、損害賠償を請求されるかもしれません。とくに化粧品や食品はリスクが高いので要注意です。
化粧品製造を手がけている会社は数多くありますが、ODMまで対応してくれる会社はどうやって見分けたら良いのでしょうか。
上でも述べましたが、OEMは商品の製造部分のみを担当、ODMは企画・処方開発・製造といった幅広い範囲を担当します。つまり、オリジナル幹細胞化粧品の企画段階からサポートを行ってくれる会社は、ODMもやってくれる会社と考えていいでしょう。
「化粧品OEM」という言葉のほうが広く認知されているため、OEM会社と名乗っている企業が多いですが、実はODMまで対応しているという会社は少なくありません。しかし、OEM会社がODMまで対応しているかどうかをひとつひとつホームページ等で確認するのはかなりの手間。当サイトではODMまで行っている会社を厳選してご紹介していますので、ぜひ上手に活用してみてください。
企画からしっかりサポートしてくれる
幹細胞化粧品OEM・ODM会社3選
美容業界でも注目度の高い幹細胞化粧品は、とくにユーザーへの訴求力が必要となるアイテムです。そのため、製品のコンセプト企画・設計、処方開発段階からプロの力を借りられる、ODM会社を選ぶのもひとつの手段と言えるでしょう。
ヒト幹細胞化粧品を
安く作って発売したいなら
ミックス幹細胞化粧品の
独自性で客単価UPを狙うなら
植物幹細胞化粧品で
自然派売りを目指すなら
（※）出展方法によって有料となる場合もあるようなので、詳しくは直接OEM・ODM会社にお問い合わせください
【選定基準】
2022年11月8日時点、Google上で「幹細胞化粧品OEM」と検索をし、幹細胞化粧品の取り扱いがある会社43社を調査。
43社中、生産だけではなく、製品企画・開発・設計からお願いできるODM会社および、公式HPで同等の記載があった会社をピックアップ（12社）。
さらに、OEM製品を納品後も販促支援までしてくれる会社に絞り込み、「ヒト幹細胞」「ヒト×植物幹細胞」「植物幹細胞」でおすすめの会社を下記の基準で選定しました。